パンダのため息

老舗文芸出版社「パンダ舎」(仮名)で働いている「鞠小路まり」どすぇ。  出版ギョーカイ驚愕そして騒然の内幕暴露! もたまにあるかもよん。 でも、キホン的には読んでもためにならないよ〜んだ。


(その1から読む)

新刊口は新刊のときだけじゃなく、
重版するときにも使われます。
新刊口のほうが迅速なのでできたらそっちを使いたいけど、
「500冊以上」とか取次によってロットが決まっているので、
映像化とか大口の重版じゃないとやってくれません。

たとえると、新刊口はコース料理で注文口はアラカルト。
コース料理はまとめて準備しておけば早く出せる。
注文品はいちいち作るのでめんどくさい。
きっと、レストランで
「秋の味覚とことん堪能コース」
と同じものを、
アラカルトで食べるたびにいちいち頼んでいたら、
出てくるのにめちゃくちゃ時間がかかるし、財布にも負担がかかることでしょう。
本の物流にも、「コース(新刊口)」と「アラカルト(注文口)」があるのです。
書店店頭での個別の取り寄せ(「客注」と呼ばれています)はもちろん注文口のほう。
だから、時間がかかるのです。